フラワーギフト

風を待つ [Continue Art Project in 銚子] 

この日、いつもの風はやって来なかった。
青い空に高く掲げた風取り網も、ちっとも動かない快晴の一日。


作者 高宮宙志  作品名 『犬吠駅プロジェクト08』


「風を待つ」

今日は、太平洋の上で風は生まれていないらしい。
海の風を捕まえようと、風取り網を構えているのに。

でも、こんな日は太陽の陽が暖かい。
冬の寒さを忘れて、もう春が来たんじゃないかと思わせる。

風取り網は膨らまなかったけど、太陽の暖かさを捕まえた。


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風取り網  [Continue Art Project in 銚子] 

犬吠に吹く風を捕まえて見たい。
どんな風が捕れるんだろう。


作者 高宮宙志  作品名 『犬吠駅プロジェクト08』


「風取り網」

潮の香りをたっぷり乗せて、海から吹いてくる犬吠の風。
そんな風を、どうやって捕まえようか。

手を広げてみようか。
口を開けて捕まえようか。

もしかしたら、風取り網で捕まえられるかも知れない。

いつになったら捕まえられる。
網がふっと膨らんだ瞬間、小さな風が飛び込んできた。

太平洋から来た、小さな風を捕まえた。


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ストーブの世界 [Continue Art Project in 銚子] 

海鹿島駅に存在した、一台の石炭ストーブ。
半分開いた、蓋から見えた小さな風景。


作者 Marie de Well 作品名 『2LDK』


「ストーブの世界」

真っ暗な底に見えたものは、小さな小さな映像の風景。
煤けた暗闇のその向こうに、小さな風景が見えてきた。

でも、その風景に入り込むことは出来ない。
真っ黒い煤の向こうに行くことは出来ない。

手の届かない風景。

そこは、このストーブが使われなくなった昔に戻ることが出来ない様に、
風景の中に帰ることは今は出来ない。


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車内の存在 [Continue Art Project in 銚子] 

1002の車内で4人の女性と出会う。
それとも一人の影なのか。


作者 長増絵里子  作品名 『連鎖continue1、2、3、4』



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「車内の存在」

車内に存在している、4人の女性達に表情は無い。
唇、目、腕、髪の毛。

それぞれが個性を主張しようと、ここに存在している。

ただ、4人とも同じポーズで立っている。
一人として動く女子は居ない。

背景から浮き出るように。背景に隠れるように立ちつくしている。
それでも時々、電車の揺れに合わせてスイングをする。

四人合わせて、1,2,3,4とスイングをしている。


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暖を取る日 [Continue Art Project in 銚子] 

いつの頃か使われていた、一台の石炭ストーブ。
いつの頃か使われなくなった、一台の石炭ストーブ。


作者 Marie de Well 作品名 『2LDK』


「暖を取る日」

石炭ストーブが海鹿島駅の待合室にある。
暖を取る人も無く、赤く燃える石炭も無い。

ストーブの中にはなにがある。

「そっと覗いて見て下さい。」

メッセージに促されて、上から覗く。
そこに見えるもの。

そこにしか見えないもの。

そっと置かれた石炭ストーブで暖を取る。


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ホワイト [Continue Art Project in 銚子] 

銚子電鉄銚子駅。
待合室の窓に、白い植物。


作者 渥美雅史  作品名 『plur.』


「ホワイト」

いつも閉まっている窓が、開いている。
そこに白い植物がはめ込んである。

何層にも重ねられた白い植物。
外の景色と重なると、空中に浮いているように見える。

何年も前から、この空間に浮いていた様に思えてくる存在。


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フレームの中に [Continue Art Project in 銚子] 

銚子電鉄銚子駅の駅舎に置かれた、1台のモニター。
そのフレームの中で、801が走り続けている。


作者 村上真之介  作品名 『車窓を読む/銚子電鉄で』


「フレームの中に」

乗る人、降りる人。
銚子に暮らす人、銚子に観光に来る人。

801の車内で、一つの空間に居る人々。

その空間の外は、停まることはない。
風に揺れる花、流れる雲。
軒先の洗濯物。
走る車、歩く人。

その景色を見ている人は、今は居ない。

窓の外は、夜の光。


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謹賀新年 

新年明けましておめでとうございます。
2009年もよろしくお願いします。






一日一歩、のんびりゆっくり歩いていく道。
風景の出逢いがあり、人との出逢いがある。

心に残る景色を一日一写真。

2008年暮れる 

2008年4月の桜満開の頃から始めた、のんびりゆっくりほっと物語。
一日一写真。

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「2008年暮れる」

わずか6.4キロの銚子電鉄。
その中に、様々な風景をフレームに納めてきた。

朝の一番電車。

夏の陽射し。

夕暮れ時。

夜の世界。

その時々で、違った表情を見せる、銚子電鉄。
この風景が、10年、20年と過ぎたとき、
同じ表情は見せていないだろう。

2008年の今しかない風景は、今日で暮れる。

そして、2009年。
その時しかない、銚子電鉄の風景をフレームに納めて行きたい。

一日一写真、銚子の表情をのんびりゆっくり。

  
2008年の「のんびりゆっくりほっと物語」は、犬吠駅前の夕日で暮れていきます。

ご覧頂きありがとうございました。
2009年もよろしくお願いします。

ピンクのメルヘン  [Continue Art Project in 銚子] 

観音駅の天井を見上げたら、そこにメルヘン。
ピンクの空気に、ピンクのメルヘンが詰まっている。

作者 中村琢磨  作品名 『骨皮筋右衛門』


「ピンクのメルヘン」

空気に色は付かないけれど、ピンクの風船の中だけは色が付く。
ピンクの空気に、ピンクのメルヘン。

ふんわり乗った柱の上に、メルヘンの世界を造っている。
どんな物語が詰まっている。

一つ、二つ、三つ、四つ。

それぞれにみんな違うメルヘンが詰まっている。
観音駅の天井には、ピンクのメルヘンがいっぱいある。


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